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車を支えているのはタイヤ

三日坊主日記です

先日、本屋で

先日本屋のレジにいると、子どもが母親と一緒に来た

そして唐突に、「ぼくは歴史が好きだからこういう本を読むんです」と宣言して、購入するつもりの本を差し出してきた。本当に歴史の本だったか覚えてない。完全に面食らっていたのだ

隣の母親が、「そんなこと言わなくていいの」と言いながら、財布を出そうとしていた。ルーチンとなっていた工程を終え、「こちら一点で~円になります」と告げた、値段は覚えていない

すると母親は、「うっわ、お前たけーよ」と言いながら、お金を出してきた。すごく落ちつた雰囲気の人だったのでギョッとしたが、その人が口にすると、不思議と、とてもあたたかい言葉に感じた。子どもも怯えることなく、いつもそうであるような表情をしていた。親子の絆が見えた。すごく羨ましくなった

また、ルーチンで商品を袋にしまい始めると、今度は「西武好きですか?」と訊かれた。野球のチームのことだとわかったので、詳しくもないくせに、「いや、広島が好きかな」って答えると、子どもは必死に広島カープのことを思い出そうとしていた。そういう表情だった

母親が助け舟で、「ほら、お父さんが好きなチームでしょ」と言って、ぼくに「夫、広島出身なんです」と教えてくれた

「ファイターズだ」と、子どもは言った。残念、カープだよと答えようと思ったけど、否定することがかなりかわいそうに感じたので、どう答えるべきか迷っていると、「違うでしょ、すいません、ちゃんと教育しておくので」と母親はぼくに謝罪した。教育しておくというのは、もちろん礼儀の話ではなく、野球に関する知識の教育だろうことは言うまでもないが、どうやらぼくが返答に困っている間が、好きなチーム名を間違えたことによる怒りの間だと勘違いされていたのかもしれない

と、話しながら、商品とお釣りを渡し、その親子は去っていった。去るとき既に、広島はお父さんが好きなチームでしょと、教育が始まっていた

ぼくはいったいどんな表情をしていたのだろうか

結構笑顔だったと思う

ああいう子どもが、カリスマなのかもしれないし、ああいう親になるにはどうすればいいのだろうか

ああいう親子がもっと増えれば、素敵な社会になるに違いないと、確信してしまうほどに、光っていた